ペルソナとシャドウ

ペルソナとは人が社会に適応するために作る「仮面」「外面」のこと。

ユングが名付けた。

社会に適応するために必要であるが、ペルソナが強くなりすぎると、自分の感情や欲求を抑圧されてしまう。


シャドウとは「影」の意味で、ペルソナによって抑圧された部分のこと。

自分の感情や欲求なのだが、押さえ込まれているので、外に出たがっている。


誰でも持ち合わせているので、バランスがとれている状態では問題にならない。


例えば、

「自分のことは自分でする」(ペルソナ)というのは、大人になり社会的には当たり前だが

誰もが「他人に頼りたい」という部分もある。

バランスがとれていれば、「基本的に自分でするが、頼るときがあってもいい」となるが

ペルソナが強くなると「他人に頼ってはいけない」となり「他人に頼りたい」という欲求が強く押さえ込まれる(シャドウ)。


シャドウは禁止なので、抑圧され、普段は気がつかないが

周りの人が誰かに甘えたりしているのを目撃すると「イライラ」したりする。

自分には関係ない場合でも「イライラ」するのが特徴である。


これが現実に反映されると、対立関係を起こしたり、わかってもらえない気持ちが強くなり、人間不信などになる場合がある。


原因は多岐にわたるため、個別の対応が必要だが、上記のケースは過去に依存したい感情を抑圧した結果だと考えられる。


誰かの行動が「イライラ」や「嫌い」という感情を引き起こす場合、自分の「シャドウ」かもしれないと見れば、自分の心を改善していくきっかけになる。