大切な人をなくしたとき、立ち直る段階があります。
知っていると少し楽になると思いますので、まとめてみました。
第一段階:ショック
実感が湧かない。悲しみが大きすぎて何も感じない段階
第二段階:怒り
自分に対する怒り・・・自分を責める、後悔の気持ち
本人への怒り・・・綺麗な想い出にしたいので押さえ込むことが多い
第三段階:取引
(神様に)OOと引き換えに返してください。
(本人に)OOするから、もう一度(私のもとに)戻ってきて。
など取引しようとする
第四段階:大きな悲しみ
取引しようとした人はもう戻ってこないと実感したとき
ここで悲しみを十分感じ抜くことが大事
第五段階:受容
少しずつ気持ちが変化し、
大事な人と人生を少しでも過ごせたことに感謝できるようになる
悲しいけど、出会えてよかった。これからを生きていこう。という気持ち
段階を踏んでいくときに、間違った考えにとらわれてしまうことがあります。
・喪失に向き合わず、それから逃れようとする
「がんばろう!よくあることだ。」
前向きなふりをして回避してしまうと、立ち直りが長引きます。
・(特に男性は)涙をみせてはいけない
・喪失の直後に無理にでもその話をするのがよい
昔のカウンセリングでは効果があると言われていましたが、
今は話したいときに話すほうがよいと言われています
・失った悲しみが癒えてしまったら、その人のことを忘れてしまう
(から悲しみ続けなければいけない)
立ち直る目的はその人を忘れることではなく、喪失を受け入れることです。
悲しみが癒えた後でも、その人を思い出せば懐かしさを感じることになります。
喪失を助ける行動
・人に話す
話を聴いてくれ、わかってくれる人に、気持ちや思い出を話すことが役に立ちます
逆に、聴く立場になったら・・・
じっくり相手が悲しみ、怒り、嘆き、思い出を感じることに付き合います。
何かを言ってあげることより、安全な場所を提供し一緒にいることが重要です。
・儀式を行う
お葬式はこの典型的な例です
大事な人からもらった物を処分する。
思い出の場所に行って、別れを言う。
・泣きたいときには、泣く
泣くことは心の浄化に役立ちます。思い切り泣くことが心を支えることがあります。
喪失は誰にでも、訪れるものです。
覚悟ができていたり、どういう時期かなどによって、感じ方が変わります。
みんなが同じように感じないといけないわけではありません。
ずっと昔のことでも、喪失が癒されていないと
イライラや悲しみ、怒りなどがぶり返すことがあります。
ゆっくりそれらを癒していくと、生き生きと過ごせるようになるかもしれません。